あぁ、遥かなるグランドスラム

ほぼほぼサブ3マラソンランナー(ネットでは3時間切ったけど、グロスでは・・・)。富士登山競走はとりあえず完走。ウルトラサブ10ときっちりグロスでサブ3を狙う50歳ランナーの自嘲記録です。

第54回 青梅マラソン

昔からある有名な大会で、名前は知っていたのですが、これまで出たことがない大会でした。距離は10KMと30KMの二種類。板橋シティマラソンに向けた準備レースとして、30KMの部に出場しました。


大会に対する印象って、どうしても天候による影響もあるもので、今回天気がイマイチだった青梅マラソンが良い印象となるには厳しい条件でした。しかし、それを差し引いても酷い大会だった。歴史にアグラをかいた残念な大会でした。


何がそんなに気に入らなかったか、というとスタートの並ばせ方。駅からスタートラインまでのランナーの一連の動線が悪いとか、案内がわかりにくいとか、選手の待機場所の混雑が半端ないなど、不満な点は他にもありますが、安全にも関わる問題で、これは相当まずいと思いました。
大会当日、ゼッケンをもらって自分のブロックがDブロックであることを確認。ここ最近出場したレースはSとかAとか、せいぜいBだったので見慣れないDの文字にしばし考え込む。この大会は相当にレベルが高いのか、それともエントリーの時に自己申告タイムを打ち間違えたのか?
選手更衣所がある住友金属鉱業アリーナ青梅を出たところでその謎が解けました。プレミアムエントリーしたランナーの待機場所にある表示を見ると、どうやらA~Cブロックはプレミアムエントリーした人たちのブロックらしい。
資本主義の原則でお金をたくさん払った人が優遇される、まあそれは仕方ない。しかし、いざスタート場所に並んで(Dブロックの場所)、目の前にCブロックのプラカードが見えると、すごい違和感を覚える。そこに並ぶランナーを見ると明らかに(あくまでも見た目ですが、)遅そうなランナーが多数。スタートラインはさらにそのはるか先。
この人たちを抜いていくのには相当苦労をしそうだ。というか、スピードの違うランナーをこのような並びにしてスタートさせるのは、とても危険なことである。もちろんランナーによって前半から飛ばす(後半失速することもあるが・・・)タイプや前半抑えて後半に上げるタイプなど持ちタイムが全てではないが、フルマラソン5時間のランナー集団を前にして、後ろに3時間のランナー集団を配置したら、状況によってはスピードの違うランナーが前後で足を引っ掛けて転倒事故を起こすリスクが高まるのは間違いない。
参加者の少ない大会やコースの幅が空港の滑走路並みに広い大会ならまだわかるが、この大会は市街地の一般道がスタート。危険な要素でしかない。
当日受付でもらったリーフレット「第54回 青梅マラソン大会参加選手の皆様へ」には、
①スタート時に緊急事態が発生した場合、サイレンを吹嗚し、ホイッスルを鳴らします。その際は、その場に停止し、係員の指示に従ってください。
とあります。ちゃんと危険性を認識しとるやないかい!


確かに持ちタイムが速くなくても、快適にスタートしたいニーズがあり、そのために高いエントリー費を払ってくれるなら、それを実現する取り組みは有りだと思います。ただし、それは安全性を確保した上です。そういった意味で、スタート時にプレミアムランナーを優遇するとすれば、ウェーブスタート(レベル分けしたブロック毎にスタート時間をずらしてスタートさせる方法)を採用し、各ウェーブスタートの先頭集団をプレミアムランナーにするようなに変更すべきではないかと思いました。


という文句ばっかでしたが、本当に抜くのが大変でストレスフルな大会でした。もし、来年出ることがあるとすれば、プレミアムエントリーします(笑)。


写真
混んでる河辺駅と選手待機場所